2019年に「働き方改革」が施工され、様々な働き方ができるようになりました。それに伴い「複業」を開始する人が増えてきました。

複数の仕事を並行して行うことで、収入源を分散し仕事を通して様々なスキルが身につけられることが魅力です。複業が可能になると仕事の選択肢も増えやりがいを感じることができます。

そこで、この記事では複業に関するメリットやデメリットと注意点を紹介します。

複業とは？

同時並行で複数の仕事に取り組むことを複業と呼びます。

いろんな働き方ができる昨今、複数の仕事を持つことは、お金を得られるところが1つに限られないことや各仕事がおたがいにいい影響を及ぼしあう可能性が高いです。

働く時間が増え、たくさんの労力を必要としますが収入を増やすことも期待でき、専門性の高さととプロ意識が求められる仕事もあります。

複業のメリットとは？

「複業」と言う言葉がメジャーになってその人口は増加傾向にあり、人によってその働き方は大きく異なります。

そこで、ここからは副業のメリットについて紹介していきます。

複数から収入を得られる

複数の収入先を確保することで収入を増やすことが可能です。

収入が増えることで安心感が増し、コロナ禍での収入の減少や未来への不安を払拭するにも効果的と言えるでしょう。

幅広いスキルを身につけられる

複数の仕事をすることで新しいスキルが磨けます。持っている知識や技術を活かしながら、別の技術を勉強するという方法がおすすめです。

同時並行で複数の仕事をすることで、他の仕事に応用することができるでしょう。仕事のスキルアップにつながることはメリットといえます。

人脈を構築できる

複業によって色々な人に出会い、つながることで幅広い人脈を構築することができます。

そこで築き上げた人脈を次の仕事へと活かすことでさらにスキル向上、収入アップにつながることでしょう。

複業のデメリットとは？

収入アップやスキル向上などが期待できる複業ですが、残念ながらデメリットもあります。

そこで、ここからは副業のデメリットについて紹介していきます。

複業を禁止している会社もある

「働き方改革」によって多様な働き方が可能となった今日ですが、複業を禁止している会社も多く存在します。

本来会社員は法律上、複業を禁止されていません。

しかし、会社は就業規則などによって独自のルールを設定しているので、複業禁止の規則があるにも関わらず破ってしまうと罰則の対象となってしまうリスクがあります。

この理由は、本業以外に仕事をすることによって本業が疎かになったり、業務上の秘密が漏洩するといった弊害が生じる可能性があるためです。。

そのため複業をはじめる際には会社に許可をとり就業規則をしっかりと確認することが必須です。

就業規則で禁止されている場合は、フリーランスになって複業をすることも選択肢のひとつでしょう。

複業先を見つけられないことが多い

複業をはじめる為には、まず自分がどんな仕事をするのかを決めなくてはなりません。

それは自分の好きなこと、やりたいことまたは本業のスキルアップにつながるものなど様々です。

やりたいことが明確にある人はいいのですが、特にない人が探そうとしても何ができるのか分からなくて仕事を見つけられないことも多いです。

会社員が複業する場合、時間的拘束や体力面を考えて条件を絞るので複業先を見つけることが難しくなります。

またフリーランスで仕事をする場合も、業務過多にならないように自己管理をしなければならないので選択肢が制限され仕事を見つけられないこともあります。

複業で体調を崩してしまう

複業をするということは、自然と労働時間が長くなり時間的拘束も大きくなる傾向があります。

そのため生活リズムが崩れ睡眠不足に陥った結果、体調を崩してしまうことが考えられます。

また、精神的なストレスも複数の仕事をこなす分大きくなるかもしれません。

複業をする時の注意点

このようなデメリットがあっても自分のためや生活のために複業をする場合があると思います。

そんな時はどんなことに注意していけばいいのでしょうか。

そこで、ここからは副業の注意点について紹介していきます。

会社に複業をしてもいいかの許可をとる

まずは勤めている会社の就業規則を確認して複業をしてもいいかの許可をとる必要があります。

前途しましたが、法律では複業は禁止されていませんが、会社独自の就業規則では禁止していることもあります。

その規則を破ってしまうと罰則の対象となる可能性があるので必ず許可を取りましょう。

確定申告を行う

会社に複業が認められている場合でも、確定申告については把握しておくべきです。確定申告とは、給与や複業で得た自分の所得を計算して税務署に申告し納税・還付することです。

会社に勤めている会社員は年に1回年末調整という形で税金の清算をしています。

そのため自ら確定申告を行う必要はないのですが、複業のため2つ以上の会社に勤めている場合には、主となる会社で年末調整を行い、その給与以外の所得が1年間で20万円を超えた場合は確定申告をし税金を納める義務があります。

所得は売上から経費を差し引くことで計算できます。

フリーランスで複業する場合も確定申告を行い税金を納めなければなりません。

確定申告を怠ると税務署から納付の通知が来たり、延滞金が上乗せされたりといいことはありません。納税は国民の義務なので必ず確定申告を行いましょう。

労働時間の管理をする

複数の仕事をこなす場合、それぞれの仕事のバランスを取り労働時間を自分で管理する必要があります。

労働時間の管理が不十分だと、仕事の納期の遅れや過剰に仕事を抱えることで他人に迷惑をかける原因にもなります。

また体調を崩す原因となりうるので、自身のキャパシティーを考えながら管理しましょう。

複業と副業の違いとは？

「複業」と「副業」という言葉がありますが、はっきりと区別を理解している人は少ないかもしれません。

これまで紹介してきたように複業は複数の仕事を同時進行で行うことです。つまり複数の本業を持っている状態だと言い換えることができます。

一方で「副業」とは、本業のスキマ時間に仕事を行い収入を得ることで、その雇用形態はアルバイトや在宅ワーク、内職などがあげられるでしょう。

「副業」は、空いた時間で仕事をするため、責任が比較的軽い仕事が多いのに対し、「複業」本業のように、専門性の高さやプロ意識が求められます。

いずれにせよ会社の就業規則に従わなければならないので、禁止されていないかの確認は必須です。

複業している人の割合とは？

複業をしている人の割合は年々増加傾向にあり、ランサーズが2015年から調査している「フリーランス実態調査2021」では、複業している人は約280万人となっており、2015年の92万人に比べて3倍以上になっています。

コロナが広まる中で収入が減りや将来への不安から、在宅ワークによる通勤時間の短縮などでできた明き時間を利用して新たな仕事を開始した人が増えていったのでしょう。

今後も複業人口は増加していくと考えられます。

まとめ

今回の記事では、複業におけるメリット・デメリットを上げ、注意点についてご紹介しました。

これから複業を始めようと考えている方は、どんな働き方なのか、そのメリット・デメリットについて知っておいて損はありません。

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