Amazon商品の返品率は?出品者を悩ませる3つの問題点を紹介 カテゴリ:アマゾンショッピング 投稿日:2月 24, 2020 Amazonの企業理念は購入者ファーストです。自己都合での返品が非常に簡単な仕組みになっており、誰でも簡単に少しでも気に食わない商品であれば返品が可能で、全額返金も容易に利用する事が可能です。 確かに利用者からすると簡単に返品や返金が出来るのは嬉しい事であり、ネットで買い物する時の不安を解消する事が出来るのですが、出品者からすると簡単に返品が出来る仕組みというのは面白くありません。 この記事ではAmazon商品の返品率や、返品が簡単に出来てしまうシステムにより出品者を悩ませている問題点について紹介していきたいと思います。 返品が簡単に出来るシステムによる弊害も多く出てきてしまっているAmazon。出品者の方やこれからAmazonで商品を出品しようと考えている方は特に必見ですよ! Amazon商品の返品率と返品理由 確かにAmazonは出品者にとっては夢のようなサイトです。簡単に出品登録する事が可能であり、小口から大口まで多種多様なニーズに対応してくれますし、手数料も他サイトに比べれば安く集客力も抜群です。 しかし、商品が多く売れるという事は、その分だけ返品も増えるという事です。Amazonの場合は特に自己都合でも簡単に返品が出来る仕組みになっていますので、それが出品者を悩ませる問題にもなっています。 まずはAmazon商品の平均的な返品率と、返品される主な理由について紹介していきたいと思います。 大体1~2%の返品率 どれだけ丁寧に説明をし、完璧な状態で商品を発送し、送った後も完璧な対応をしたとしても、大体平均で1~2%ほどは商品が返品されると言われています。つまり月々100件の商品をAmazonで販売したら、1個か2個は返品されるという訳です。 Amazonの場合は商品到着から30日以内であれば、それが例え自己都合であったとしても全額返金されます。 30日を過ぎると20%減額で、商品を開封している場合は50%の代金返金となりますが、自己都合であっても返品できるというAmazonのユーザーファーストは消費者にとっては素晴らしいものですが、出品者からするとたまったものではないという訳ですね。 主な返品理由 出品者の方は「なぜ商品が返品されたのか?」という理由を分析し、仕入れる商品を変更したり調整したししなければいけません。返品理由は重要な役割な役割を示しますが、上記でも紹介したようにAmazonでは自己都合でも返品が出来る為に、多くは的を得ない返品理由である場合が多いのが実情です。 コンビニ受取で取りにこない 代引き受取拒否 宛て先が不明な住所 間違えて注文した 商品に不具合がある 都合により不要になった もっと安い商品を見つけた 上記のような理由で返品される事が多く、何度も言いますがAmazonの場合は自己都合であっても30日以内で返品可能なので、他でもっと安い商品を見つけたという理由や、他でもっと良い物を見つけてしまったという理由でも返品が可能です。 間違い注文や商品に不具合があった場合などは返品や返金は間違いなく対応しなければなりませんが、商品を注文したにも関わらず取りに来ないや、代引きにしたにも関わらず受取拒否を行うケースも非常に多いです。 詐欺が横行!出品者を悩ませる問題点 上記のようにAmazonでは返品が簡単に出来てしまうというユーザーファーストを掲げている為に、出品者の方にとってはそれが大きな問題になっています。 出品者の方は商品が返品されるとどのような不具合を被るのか?出品者の方が抱えている問題点について以下の項目で紹介していきます。 FBAを利用している場合は無条件で返品 Amazonに商品を出品している人の多くはFBA倉庫を利用しています。これはAmazonが管理する倉庫の事で、利用料を支払う事でAmazonの倉庫と流通経路を利用する事が可能になり、出品者は商品の仕入れだけを行えばいいので非常に楽になります。 ただし返品の場合は違います。FBA倉庫を利用せずに自分で商品を梱包して配送している場合は、消費者の方から返品の連絡がきた場合は自分で対応できます。どのような不具合があり何があったのかをきちんと聞き、問題を解決して返品を防ぐ事が出来るかもしれませんよね。 しかしFBA倉庫を利用している場合はそれが出来ません。消費者の方と話をするまでもなく返品や返金に応じざるを得ず、更に新品未開封で返品されれば、また再発売が出来るのですが開封されている商品や、パッケージの傷などを理由に返品された場合などは破棄や返送をしなければなりません。 FBA倉庫の商品を破棄⇒標準10円、大型21円 FBA倉庫の商品を返送⇒標準51円、大型103円 商品の破棄や返送も手数料が必要になりますが、開封済みの商品や不具合が理由で返送された商品を発売する事はできませんので、必ず破棄か返送を選択しなければ売れない商品を永久に保管しておく事になりますのでお金の無駄です。 FBA倉庫は確かに出品者からすると、仕入れ以外の全ての事をAmazonが管理して行ってくれるので便利なのですが、返品や返金に100%応じてしまうというデメリットがあり、それが出品者を悩ませる問題である事も否定できない事実なのです。 すり替えや抜き取り詐欺 もう一つ出品者を悩ませる問題は『すり替え』と『抜き取り』です。これは完全に詐欺行為なのですが、現状これを解決する為の糸口は見つかっていないのが実情です。 FBAではどのような商品状態で返品されても30日以内であれば返品できます。要するに中身の商品が全く違うものにすり返られていても返品が出来てしまうという訳です。 これをFBAではなく自分で発送などを行っているのであれば、返って来た商品の中身が違うと気づきますが、FBAでは中身をいちいち確認する事なく返金や返品に応じますので、新品商品が中古商品に入れ替わっていても大丈夫という訳です。 Amazonの消費者ファーストのこのシステムを利用した詐欺が横行しています。例えば… 同一家電を購入し中身を今まで使っていた中古のものに変更して返品 人気ゲーム機を購入し中身を全く違うゲーム機に変更して返品 上記のような『すり替え』や、付属品や特典のみを抜き取り返品すると言った手口です。これをやられてしまうと出品者からすると、ただ単純にお金だけを取られ、中古品を返品される訳ですから、万引きに遭ったのと同じです。 しかし、FBAでは中身を全てチェックして返品に応じることは基本的にはしませんので中身が入れ替わっていたり付属品が盗まれているなどは気づきません。出品者は泣き寝入りするしかないのが現状なのです。 30日以内返品を悪用するケース 上記でも紹介したようにAmazonでは30日以内であれば自己都合でも返品を行う事が可能です。これを利用した悪質なユーザーが多くいて、アメリカでは社会問題にもなっている手口があります。 例えばジュエリーを購入したとします。30日以内にパーティーがあり、そこにつけていく為に購入。30日以内に返品すればお金は返ってくる。このような一時的に利用する為だけに購入と返品を繰り返すユーザーが増えています。 ジュエリーだけでなくアパレルもそうです。洋服やアクセサリーを一時的に使う為に購入して返品を繰り返す悪質なユーザーが多くいて、Amazonの仕組みを悪用した悪質なユーザーとしてアメリカでは問題になっています。 日本ではまだそれほど大きな問題になっている訳ではありませんが、このような行為に走るユーザーがこれから増えないという保証はありませんよね。 まとめ Amazonは世界最大の通販サイトであり、利用者数は世界一です。その為に出品者の方はAmazonの便利なシステムを利用して大きく出品で稼ぐ事が出来る一方で、簡単に出来てしまう返品システムの悪用で損失を被るケースも多く考えられます。 しかし最近のAmazonでは、返品を繰り返すユーザーのアカウントを停止したり、使用制限を課すなど、Amazonの便利すぎるシステムを悪用したユーザーに対する制裁を加えるケースがかなり増えてきています。閉鎖処置を進めていることはAmazon広報も認めている事なので、昔に比べれば悪質なユーザーは減っていると言えるでしょう。 それでもまだまだAmazonはユーザーファーストで、出品者の方は損を被るケースがある事は否めません。Amazonで商品を出品しようと考えている方は、商品の返品率や理由、頭を抱える問題点は事前にしっかりと理解し、対策した上で出品するようにしましょう! アマゾンショッピングの最近の投稿 フリマサイトやリサイクルショップで意外に売れるものとは? 楽天ポイントギフトカードのメリット7つと、利用する際の注意点を解説 Amazonほしい物リストとは?使い道・作り方・注意点を分かりやすく解説 号泣必至!Amazonプライムビデオの泣ける邦画おすすめ5選
カテゴリ:アマゾンショッピング 投稿日:2月 24, 2020 Amazonの企業理念は購入者ファーストです。自己都合での返品が非常に簡単な仕組みになっており、誰でも簡単に少しでも気に食わない商品であれば返品が可能で、全額返金も容易に利用する事が可能です。 確かに利用者からすると簡単に返品や返金が出来るのは嬉しい事であり、ネットで買い物する時の不安を解消する事が出来るのですが、出品者からすると簡単に返品が出来る仕組みというのは面白くありません。 この記事ではAmazon商品の返品率や、返品が簡単に出来てしまうシステムにより出品者を悩ませている問題点について紹介していきたいと思います。 返品が簡単に出来るシステムによる弊害も多く出てきてしまっているAmazon。出品者の方やこれからAmazonで商品を出品しようと考えている方は特に必見ですよ! Amazon商品の返品率と返品理由 確かにAmazonは出品者にとっては夢のようなサイトです。簡単に出品登録する事が可能であり、小口から大口まで多種多様なニーズに対応してくれますし、手数料も他サイトに比べれば安く集客力も抜群です。 しかし、商品が多く売れるという事は、その分だけ返品も増えるという事です。Amazonの場合は特に自己都合でも簡単に返品が出来る仕組みになっていますので、それが出品者を悩ませる問題にもなっています。 まずはAmazon商品の平均的な返品率と、返品される主な理由について紹介していきたいと思います。 大体1~2%の返品率 どれだけ丁寧に説明をし、完璧な状態で商品を発送し、送った後も完璧な対応をしたとしても、大体平均で1~2%ほどは商品が返品されると言われています。つまり月々100件の商品をAmazonで販売したら、1個か2個は返品されるという訳です。 Amazonの場合は商品到着から30日以内であれば、それが例え自己都合であったとしても全額返金されます。 30日を過ぎると20%減額で、商品を開封している場合は50%の代金返金となりますが、自己都合であっても返品できるというAmazonのユーザーファーストは消費者にとっては素晴らしいものですが、出品者からするとたまったものではないという訳ですね。 主な返品理由 出品者の方は「なぜ商品が返品されたのか?」という理由を分析し、仕入れる商品を変更したり調整したししなければいけません。返品理由は重要な役割な役割を示しますが、上記でも紹介したようにAmazonでは自己都合でも返品が出来る為に、多くは的を得ない返品理由である場合が多いのが実情です。 コンビニ受取で取りにこない 代引き受取拒否 宛て先が不明な住所 間違えて注文した 商品に不具合がある 都合により不要になった もっと安い商品を見つけた 上記のような理由で返品される事が多く、何度も言いますがAmazonの場合は自己都合であっても30日以内で返品可能なので、他でもっと安い商品を見つけたという理由や、他でもっと良い物を見つけてしまったという理由でも返品が可能です。 間違い注文や商品に不具合があった場合などは返品や返金は間違いなく対応しなければなりませんが、商品を注文したにも関わらず取りに来ないや、代引きにしたにも関わらず受取拒否を行うケースも非常に多いです。 詐欺が横行!出品者を悩ませる問題点 上記のようにAmazonでは返品が簡単に出来てしまうというユーザーファーストを掲げている為に、出品者の方にとってはそれが大きな問題になっています。 出品者の方は商品が返品されるとどのような不具合を被るのか?出品者の方が抱えている問題点について以下の項目で紹介していきます。 FBAを利用している場合は無条件で返品 Amazonに商品を出品している人の多くはFBA倉庫を利用しています。これはAmazonが管理する倉庫の事で、利用料を支払う事でAmazonの倉庫と流通経路を利用する事が可能になり、出品者は商品の仕入れだけを行えばいいので非常に楽になります。 ただし返品の場合は違います。FBA倉庫を利用せずに自分で商品を梱包して配送している場合は、消費者の方から返品の連絡がきた場合は自分で対応できます。どのような不具合があり何があったのかをきちんと聞き、問題を解決して返品を防ぐ事が出来るかもしれませんよね。 しかしFBA倉庫を利用している場合はそれが出来ません。消費者の方と話をするまでもなく返品や返金に応じざるを得ず、更に新品未開封で返品されれば、また再発売が出来るのですが開封されている商品や、パッケージの傷などを理由に返品された場合などは破棄や返送をしなければなりません。 FBA倉庫の商品を破棄⇒標準10円、大型21円 FBA倉庫の商品を返送⇒標準51円、大型103円 商品の破棄や返送も手数料が必要になりますが、開封済みの商品や不具合が理由で返送された商品を発売する事はできませんので、必ず破棄か返送を選択しなければ売れない商品を永久に保管しておく事になりますのでお金の無駄です。 FBA倉庫は確かに出品者からすると、仕入れ以外の全ての事をAmazonが管理して行ってくれるので便利なのですが、返品や返金に100%応じてしまうというデメリットがあり、それが出品者を悩ませる問題である事も否定できない事実なのです。 すり替えや抜き取り詐欺 もう一つ出品者を悩ませる問題は『すり替え』と『抜き取り』です。これは完全に詐欺行為なのですが、現状これを解決する為の糸口は見つかっていないのが実情です。 FBAではどのような商品状態で返品されても30日以内であれば返品できます。要するに中身の商品が全く違うものにすり返られていても返品が出来てしまうという訳です。 これをFBAではなく自分で発送などを行っているのであれば、返って来た商品の中身が違うと気づきますが、FBAでは中身をいちいち確認する事なく返金や返品に応じますので、新品商品が中古商品に入れ替わっていても大丈夫という訳です。 Amazonの消費者ファーストのこのシステムを利用した詐欺が横行しています。例えば… 同一家電を購入し中身を今まで使っていた中古のものに変更して返品 人気ゲーム機を購入し中身を全く違うゲーム機に変更して返品 上記のような『すり替え』や、付属品や特典のみを抜き取り返品すると言った手口です。これをやられてしまうと出品者からすると、ただ単純にお金だけを取られ、中古品を返品される訳ですから、万引きに遭ったのと同じです。 しかし、FBAでは中身を全てチェックして返品に応じることは基本的にはしませんので中身が入れ替わっていたり付属品が盗まれているなどは気づきません。出品者は泣き寝入りするしかないのが現状なのです。 30日以内返品を悪用するケース 上記でも紹介したようにAmazonでは30日以内であれば自己都合でも返品を行う事が可能です。これを利用した悪質なユーザーが多くいて、アメリカでは社会問題にもなっている手口があります。 例えばジュエリーを購入したとします。30日以内にパーティーがあり、そこにつけていく為に購入。30日以内に返品すればお金は返ってくる。このような一時的に利用する為だけに購入と返品を繰り返すユーザーが増えています。 ジュエリーだけでなくアパレルもそうです。洋服やアクセサリーを一時的に使う為に購入して返品を繰り返す悪質なユーザーが多くいて、Amazonの仕組みを悪用した悪質なユーザーとしてアメリカでは問題になっています。 日本ではまだそれほど大きな問題になっている訳ではありませんが、このような行為に走るユーザーがこれから増えないという保証はありませんよね。 まとめ Amazonは世界最大の通販サイトであり、利用者数は世界一です。その為に出品者の方はAmazonの便利なシステムを利用して大きく出品で稼ぐ事が出来る一方で、簡単に出来てしまう返品システムの悪用で損失を被るケースも多く考えられます。 しかし最近のAmazonでは、返品を繰り返すユーザーのアカウントを停止したり、使用制限を課すなど、Amazonの便利すぎるシステムを悪用したユーザーに対する制裁を加えるケースがかなり増えてきています。閉鎖処置を進めていることはAmazon広報も認めている事なので、昔に比べれば悪質なユーザーは減っていると言えるでしょう。 それでもまだまだAmazonはユーザーファーストで、出品者の方は損を被るケースがある事は否めません。Amazonで商品を出品しようと考えている方は、商品の返品率や理由、頭を抱える問題点は事前にしっかりと理解し、対策した上で出品するようにしましょう!
Amazonの企業理念は購入者ファーストです。自己都合での返品が非常に簡単な仕組みになっており、誰でも簡単に少しでも気に食わない商品であれば返品が可能で、全額返金も容易に利用する事が可能です。
確かに利用者からすると簡単に返品や返金が出来るのは嬉しい事であり、ネットで買い物する時の不安を解消する事が出来るのですが、出品者からすると簡単に返品が出来る仕組みというのは面白くありません。
この記事ではAmazon商品の返品率や、返品が簡単に出来てしまうシステムにより出品者を悩ませている問題点について紹介していきたいと思います。
返品が簡単に出来るシステムによる弊害も多く出てきてしまっているAmazon。出品者の方やこれからAmazonで商品を出品しようと考えている方は特に必見ですよ!
Amazon商品の返品率と返品理由
確かにAmazonは出品者にとっては夢のようなサイトです。簡単に出品登録する事が可能であり、小口から大口まで多種多様なニーズに対応してくれますし、手数料も他サイトに比べれば安く集客力も抜群です。
しかし、商品が多く売れるという事は、その分だけ返品も増えるという事です。Amazonの場合は特に自己都合でも簡単に返品が出来る仕組みになっていますので、それが出品者を悩ませる問題にもなっています。
まずはAmazon商品の平均的な返品率と、返品される主な理由について紹介していきたいと思います。
大体1~2%の返品率
どれだけ丁寧に説明をし、完璧な状態で商品を発送し、送った後も完璧な対応をしたとしても、大体平均で1~2%ほどは商品が返品されると言われています。つまり月々100件の商品をAmazonで販売したら、1個か2個は返品されるという訳です。
Amazonの場合は商品到着から30日以内であれば、それが例え自己都合であったとしても全額返金されます。
30日を過ぎると20%減額で、商品を開封している場合は50%の代金返金となりますが、自己都合であっても返品できるというAmazonのユーザーファーストは消費者にとっては素晴らしいものですが、出品者からするとたまったものではないという訳ですね。
主な返品理由
出品者の方は「なぜ商品が返品されたのか?」という理由を分析し、仕入れる商品を変更したり調整したししなければいけません。返品理由は重要な役割な役割を示しますが、上記でも紹介したようにAmazonでは自己都合でも返品が出来る為に、多くは的を得ない返品理由である場合が多いのが実情です。
上記のような理由で返品される事が多く、何度も言いますがAmazonの場合は自己都合であっても30日以内で返品可能なので、他でもっと安い商品を見つけたという理由や、他でもっと良い物を見つけてしまったという理由でも返品が可能です。
間違い注文や商品に不具合があった場合などは返品や返金は間違いなく対応しなければなりませんが、商品を注文したにも関わらず取りに来ないや、代引きにしたにも関わらず受取拒否を行うケースも非常に多いです。
詐欺が横行!出品者を悩ませる問題点
上記のようにAmazonでは返品が簡単に出来てしまうというユーザーファーストを掲げている為に、出品者の方にとってはそれが大きな問題になっています。
出品者の方は商品が返品されるとどのような不具合を被るのか?出品者の方が抱えている問題点について以下の項目で紹介していきます。
FBAを利用している場合は無条件で返品
Amazonに商品を出品している人の多くはFBA倉庫を利用しています。これはAmazonが管理する倉庫の事で、利用料を支払う事でAmazonの倉庫と流通経路を利用する事が可能になり、出品者は商品の仕入れだけを行えばいいので非常に楽になります。
ただし返品の場合は違います。FBA倉庫を利用せずに自分で商品を梱包して配送している場合は、消費者の方から返品の連絡がきた場合は自分で対応できます。どのような不具合があり何があったのかをきちんと聞き、問題を解決して返品を防ぐ事が出来るかもしれませんよね。
しかしFBA倉庫を利用している場合はそれが出来ません。消費者の方と話をするまでもなく返品や返金に応じざるを得ず、更に新品未開封で返品されれば、また再発売が出来るのですが開封されている商品や、パッケージの傷などを理由に返品された場合などは破棄や返送をしなければなりません。
商品の破棄や返送も手数料が必要になりますが、開封済みの商品や不具合が理由で返送された商品を発売する事はできませんので、必ず破棄か返送を選択しなければ売れない商品を永久に保管しておく事になりますのでお金の無駄です。
FBA倉庫は確かに出品者からすると、仕入れ以外の全ての事をAmazonが管理して行ってくれるので便利なのですが、返品や返金に100%応じてしまうというデメリットがあり、それが出品者を悩ませる問題である事も否定できない事実なのです。
すり替えや抜き取り詐欺
もう一つ出品者を悩ませる問題は『すり替え』と『抜き取り』です。これは完全に詐欺行為なのですが、現状これを解決する為の糸口は見つかっていないのが実情です。
FBAではどのような商品状態で返品されても30日以内であれば返品できます。要するに中身の商品が全く違うものにすり返られていても返品が出来てしまうという訳です。
これをFBAではなく自分で発送などを行っているのであれば、返って来た商品の中身が違うと気づきますが、FBAでは中身をいちいち確認する事なく返金や返品に応じますので、新品商品が中古商品に入れ替わっていても大丈夫という訳です。
Amazonの消費者ファーストのこのシステムを利用した詐欺が横行しています。例えば…
上記のような『すり替え』や、付属品や特典のみを抜き取り返品すると言った手口です。これをやられてしまうと出品者からすると、ただ単純にお金だけを取られ、中古品を返品される訳ですから、万引きに遭ったのと同じです。
しかし、FBAでは中身を全てチェックして返品に応じることは基本的にはしませんので中身が入れ替わっていたり付属品が盗まれているなどは気づきません。出品者は泣き寝入りするしかないのが現状なのです。
30日以内返品を悪用するケース
上記でも紹介したようにAmazonでは30日以内であれば自己都合でも返品を行う事が可能です。これを利用した悪質なユーザーが多くいて、アメリカでは社会問題にもなっている手口があります。
例えばジュエリーを購入したとします。30日以内にパーティーがあり、そこにつけていく為に購入。30日以内に返品すればお金は返ってくる。このような一時的に利用する為だけに購入と返品を繰り返すユーザーが増えています。
ジュエリーだけでなくアパレルもそうです。洋服やアクセサリーを一時的に使う為に購入して返品を繰り返す悪質なユーザーが多くいて、Amazonの仕組みを悪用した悪質なユーザーとしてアメリカでは問題になっています。
日本ではまだそれほど大きな問題になっている訳ではありませんが、このような行為に走るユーザーがこれから増えないという保証はありませんよね。
まとめ
Amazonは世界最大の通販サイトであり、利用者数は世界一です。その為に出品者の方はAmazonの便利なシステムを利用して大きく出品で稼ぐ事が出来る一方で、簡単に出来てしまう返品システムの悪用で損失を被るケースも多く考えられます。
しかし最近のAmazonでは、返品を繰り返すユーザーのアカウントを停止したり、使用制限を課すなど、Amazonの便利すぎるシステムを悪用したユーザーに対する制裁を加えるケースがかなり増えてきています。閉鎖処置を進めていることはAmazon広報も認めている事なので、昔に比べれば悪質なユーザーは減っていると言えるでしょう。
それでもまだまだAmazonはユーザーファーストで、出品者の方は損を被るケースがある事は否めません。Amazonで商品を出品しようと考えている方は、商品の返品率や理由、頭を抱える問題点は事前にしっかりと理解し、対策した上で出品するようにしましょう!